ジャレド・ダイアモンドの地球~現代の高齢化社会に生きる私たちが、過去の人間社会から未来へとつなげられること
『銃・病原菌・鉄』などの著作で世界を圧倒するジャレド・ダイアモンド氏の講演を、日本科学未来館が進める「つながり」プロジェクト(※)の一環として開催します。
進化生物学から人類生態学へと研究領域を広げてきたダイアモンド氏は、その著作において、自然科学、人文科学研究の膨大な知見を紡ぎ上げ、人類史について、そして人類と地球とのつながりについて、鋭くかつ壮大な洞察を展開しています。ダイアモンド氏の最新刊におけるテーマは、部族社会と、そこから読み取れる私たち人類の未来の姿。本講演では、ダイアモンド氏による地球スケールの視座から、「高齢化社会に生きる私たちが直面する課題について、過去の人間社会から学べることは何か」を語っていただきます。分野を超えて、過去と未来、ローカルとグローバル、人類と環境とを縦横無尽に行き来するスリリングな講演になることでしょう。
変化し続ける地球の歴史の中に、人類は、私たち日本人は、どのように位置づけられるのでしょうか? そして、どのように次世代へとつなげていけるでしょうか?
出演:ジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond)氏
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞、マッカーサー・フェローシップ、ルイス・トマス賞など受賞多数。200本以上の論文を発表したほか、一般書も数多く出版。世界的大ベストセラーとなった『銃・病原菌・鉄』ではピュリツァー賞を受賞。おもな著書に『セックスはなぜ楽しいか』『文明崩壊』などがある。2013年2月27日には、最新刊『昨日までの世界~文明の源流と人類の未来』日本語版(日本経済新聞出版社)が出版予定。